2009年 03月 14日
無人島の祭り |
お金は人を変える。
良い悪いどちらの意味にせよ、これは真理のようだ。
ITバブルの頃、会社が株式上場を果たした。
社内には、20代の若さで数億の資産を持つ者たちで溢れかえった。
1日の株価の上昇で、年収を優に超える額の資産が増える。
仕事などする気にならない。
毎日顔を合わせては、売り時はいつか、という話ばかりした。
夜になれば、飲み屋で10人くらい輪になり、自分達の未来を語り合った。
ある時、若い一人が、「島が欲しい」と言い出した。
仲間同士で好きかってやれる別荘地にしたいという話だ。
「無人島って幾ら位なんだろう?」
「設備も込みで、5億もあればなんとかなるんじゃないか」
「だったらみんなでお金出し合えばすぐだね~」
当時は真剣だったし、それを可能とする財力もあったのだ。
いつしか、ITバブルは崩壊し、株価は急落。
値は下がるが、気持ちは浮かれたままなので売り時を見失う。
あっという間に、資産は一桁二桁下がっていった。
無人島の夢は、蜃気楼のように消えていった。
祭りは去り、皆、日々の仕事に戻っていった。
そして、徒労感だけが残った。
良い悪いどちらの意味にせよ、これは真理のようだ。
ITバブルの頃、会社が株式上場を果たした。
社内には、20代の若さで数億の資産を持つ者たちで溢れかえった。
1日の株価の上昇で、年収を優に超える額の資産が増える。
仕事などする気にならない。
毎日顔を合わせては、売り時はいつか、という話ばかりした。
夜になれば、飲み屋で10人くらい輪になり、自分達の未来を語り合った。
ある時、若い一人が、「島が欲しい」と言い出した。
仲間同士で好きかってやれる別荘地にしたいという話だ。
「無人島って幾ら位なんだろう?」
「設備も込みで、5億もあればなんとかなるんじゃないか」
「だったらみんなでお金出し合えばすぐだね~」
当時は真剣だったし、それを可能とする財力もあったのだ。
いつしか、ITバブルは崩壊し、株価は急落。
値は下がるが、気持ちは浮かれたままなので売り時を見失う。
あっという間に、資産は一桁二桁下がっていった。
無人島の夢は、蜃気楼のように消えていった。
祭りは去り、皆、日々の仕事に戻っていった。
そして、徒労感だけが残った。
by coolmoment
| 2009-03-14 14:31
| 人生