2008年 07月 14日
インターネット革命の深層 (1) |
今回から3回程に分けて、インターネット革命とは何なのか、
などという大それたテーマを私なりに考察してみたい。
1.従来型ビジネスの課題
従来型ビジネスでは、顧客獲得機会の最大化と獲得コストの最小化の両立が困難であり、
新規事業立ち上げにおける最大のボトルネックの一つであった。
例:ヤマト運輸
同社は三越専業の運送業者を止めて宅配便事業を開始するに当たり、
可能な限り広い範囲でのサービス展開を目指した。
通常、新規事業は小さく初めて大きく育てる方向に流れやすい。
同社のように最初から出来るだけ全国展開を目指したケースは稀だ。
しかし、宅配便ビジネスでは、コストはカバーエリアに比例し、
顧客獲得機会はカバーエリアの二乗に比例する。
つまりコストを半分に減らせば、売上は4分の1に落ち込むということだ。(下記参照)
コスト:
一定面積ごとに配送基地を設置するため、コストはおおむねカバーエリアに比例する。
顧客獲得機会:
たとえば西日本だけで開業したとする。
取り扱える荷物は西発→西着だけであり、
西発→東着、東発→東着、東発→西発は取り扱えないため、
50%のカバーエリアに対して、全市場のおおむね25%(0.5^2)しか、
顧客獲得機会に恵まれない。
顧客獲得における、コスト効率の最大化が、ビジネスモデルの大きな鍵となる。
しかしインターネットビジネスでは事情が一変する。
(つづく)
などという大それたテーマを私なりに考察してみたい。
1.従来型ビジネスの課題
従来型ビジネスでは、顧客獲得機会の最大化と獲得コストの最小化の両立が困難であり、
新規事業立ち上げにおける最大のボトルネックの一つであった。
例:ヤマト運輸
同社は三越専業の運送業者を止めて宅配便事業を開始するに当たり、
可能な限り広い範囲でのサービス展開を目指した。
通常、新規事業は小さく初めて大きく育てる方向に流れやすい。
同社のように最初から出来るだけ全国展開を目指したケースは稀だ。
しかし、宅配便ビジネスでは、コストはカバーエリアに比例し、
顧客獲得機会はカバーエリアの二乗に比例する。
つまりコストを半分に減らせば、売上は4分の1に落ち込むということだ。(下記参照)
コスト:
一定面積ごとに配送基地を設置するため、コストはおおむねカバーエリアに比例する。
顧客獲得機会:
たとえば西日本だけで開業したとする。
取り扱える荷物は西発→西着だけであり、
西発→東着、東発→東着、東発→西発は取り扱えないため、
50%のカバーエリアに対して、全市場のおおむね25%(0.5^2)しか、
顧客獲得機会に恵まれない。
顧客獲得における、コスト効率の最大化が、ビジネスモデルの大きな鍵となる。
しかしインターネットビジネスでは事情が一変する。
(つづく)
by coolmoment
| 2008-07-14 17:33
| インターネット