2008年 11月 17日
大小の狭間に生きて |
最近注目の写真家、本城直季さん。
東京の町並みを、まるでミニチュアのように写し取っている。
チルトシフト・レンズを使った特殊な撮影手法を用いると、
この不思議な視覚効果が作りだせるんだそうだ。
巨大な建造物も、視覚のマジックで極小の模型と見間違える効果が生まれる。
ボクらが大きさを実感する感覚は、この程度で騙される精度しかない。
ニコンが運営するサイト、universcale では、
1フェムトメートルの極小世界から、137億光年の認識できる最大の大きさまで、
この宇宙に存在する大小の全てのスケールを連続的に垣間見せてくれる。
このコンテンツで再確認できるのだが、
人間が生活を送る”大きさ”のレンジはとても狭い。
世界を本当に理解しようとすれば、小さい世界には小さい世界なりの、
大きな世界には大きな世界なりの、物理的視点が必要となる。
そしてボクらが常識と考える世界の振る舞いは、
人間スケールでしか成立しない、ローカルルールなのだ。
人が体感し経験できる世界は、宇宙の中のほんの僅かしかない。
その意味で、ボクらは世界から孤立していると思える。
大きさが極端に異なる2者の間で、どのようにコミュニケートできるのか。
そんな考察の果てに、宇宙を創世した何者かとの対話が成り立つのかもしれない。
「極端な話、宿主を発病させることが、
ウィルスにとってのコミュニケート手段だとは言えないだろうか?」
小松左京,作家
東京の町並みを、まるでミニチュアのように写し取っている。
チルトシフト・レンズを使った特殊な撮影手法を用いると、
この不思議な視覚効果が作りだせるんだそうだ。
巨大な建造物も、視覚のマジックで極小の模型と見間違える効果が生まれる。
ボクらが大きさを実感する感覚は、この程度で騙される精度しかない。
ニコンが運営するサイト、universcale では、
1フェムトメートルの極小世界から、137億光年の認識できる最大の大きさまで、
この宇宙に存在する大小の全てのスケールを連続的に垣間見せてくれる。
このコンテンツで再確認できるのだが、
人間が生活を送る”大きさ”のレンジはとても狭い。
世界を本当に理解しようとすれば、小さい世界には小さい世界なりの、
大きな世界には大きな世界なりの、物理的視点が必要となる。
そしてボクらが常識と考える世界の振る舞いは、
人間スケールでしか成立しない、ローカルルールなのだ。
人が体感し経験できる世界は、宇宙の中のほんの僅かしかない。
その意味で、ボクらは世界から孤立していると思える。
大きさが極端に異なる2者の間で、どのようにコミュニケートできるのか。
そんな考察の果てに、宇宙を創世した何者かとの対話が成り立つのかもしれない。
「極端な話、宿主を発病させることが、
ウィルスにとってのコミュニケート手段だとは言えないだろうか?」
小松左京,作家
by coolmoment
| 2008-11-17 23:36
| 哲学