2009年 09月 28日
カディスの赤い星 |
もう23年前。
逢坂剛の「カディスの赤い星」という冒険推理小説を読んだ。
傑作だった。
広告業界を舞台に、一本のギターを巡って、
ミステリーと冒険と恋とユーモアとが絶妙に絡み合い、
日本の過去と現在が、そしてスペインの自由と革命が語られる。
そしてあまりに切ないラストシーン。
数百ページを一気に読んだ。
こんな小説をボクも書きたい、強烈にそう思った。
その年、この小説は直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説大賞の
トリプルクラウンに輝いた。
そんな小説は後にも先にもこれ以外にない。
逢坂剛は当時43歳。
どうやってこんな面白い小説が書けたのか。
本人の弁によれば、
「若いときの飛び切りのアイデアを、40歳代の円熟した筆で表現した。」
若い時期にはアイデアとパワーがあるが技がない。
年期を積めば、技術は持っているが、新鮮味が薄れる。
だからこそ、歳をとった時期こそが、
若い頃の熱いアイデアを現実化できる唯一の時節なんじゃないか?
ボクも逢坂剛がこの本を書いた年代に追いついてしまった。
「この人生で世の中に何か残せるに違いない」、
そう信じていた若い頃の情熱を、もう一度想い返してみたい。
逢坂剛の「カディスの赤い星」という冒険推理小説を読んだ。
傑作だった。
広告業界を舞台に、一本のギターを巡って、
ミステリーと冒険と恋とユーモアとが絶妙に絡み合い、
日本の過去と現在が、そしてスペインの自由と革命が語られる。
そしてあまりに切ないラストシーン。
数百ページを一気に読んだ。
こんな小説をボクも書きたい、強烈にそう思った。
その年、この小説は直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説大賞の
トリプルクラウンに輝いた。
そんな小説は後にも先にもこれ以外にない。
逢坂剛は当時43歳。
どうやってこんな面白い小説が書けたのか。
本人の弁によれば、
「若いときの飛び切りのアイデアを、40歳代の円熟した筆で表現した。」
若い時期にはアイデアとパワーがあるが技がない。
年期を積めば、技術は持っているが、新鮮味が薄れる。
だからこそ、歳をとった時期こそが、
若い頃の熱いアイデアを現実化できる唯一の時節なんじゃないか?
ボクも逢坂剛がこの本を書いた年代に追いついてしまった。
「この人生で世の中に何か残せるに違いない」、
そう信じていた若い頃の情熱を、もう一度想い返してみたい。
by coolmoment
| 2009-09-28 23:36
| 人生